65|グラスの製造方法、成形方法、加工方法3
皆さん、こんにちは🎵
6月の終わりから東京では、異常な暑さが続いております。静岡や桐生など40度を超えるところもありますが、東京も35度を超える猛暑日が続いております、梅雨も明けないうちからこんな暑さだと、梅雨明けの更なる猛暑が心配です。水分、休憩をしっかりとりお過ごしください。
グラスの原材料からお話し始めました、原材料の種類によって、ソーダガラス、クリスタルガラス、ホウケイ酸ガラスなどに分けられます、前回はソーダガラスのお話をしました。
そもそも、なんでソーガガラスって言うのか/??それは原材料にソーダ灰を使うからです、ソーダガラスの基本的な原料は、①珪砂 ケイシャ ②ソーダ灰 ③石灰石の3つです。
では、クリスタルガラスは、ソーダガラスの原料に鉛やカリウムなどの金属を入れたものです、元々中世に発明されたクリスタルグラスは、鉛を入れていました、鉛と言っても猛毒の鉛では無く、酸化鉛という別の化合物になっておりますので、人体には安全と言われています。ISO国際基準や食品衛生法で、有毒な鉛の溶出基準が明確に決められ、各生産者は厳格に守ることを義務付けられています。しかし、世の中の流れは鉛に厳しく、RoHS指令(ローズ指令)などで、電気製品・電子製品に使われる、鉛については使用を厳しく制限されているように、鉛を使わないことが世の中の流れになっています、そのため、グラス・ガラス業界も鉛を使わず、別のカリウムやチタンなどの金属を入れてクリスタル、クリスタリンというグラスの開発を進め、現在は鉛を使わないクリスタル(クリスタリン)が主流になっています。
クリスタルガラスとは、水晶のように透明なガラスという意味です。ソーダグラスより、様々な特徴を持っているために、高級品としてブランディングされてきたからです。
1.重量感がある――原料に金属を含むため、ソーダガラスと比べて持ったときに重くしっかりとした重量感があります。2.透明度が高く金属の分子量が多いため光の屈折率が高く、きらきらと輝きます、屈折率はクリスタルの基準で決まっています、そのため江戸切子やカットグラスなどに使われることが多いです、キラキラ輝くことで高級感がより一層増すことで、お客様に好まれて使われています。
3.グラスを弾くと金属音の高音が響きます、ソーダガラスと比べて、キーンという高温がグラスを弾くと聞こえてきます。
とく先代の親父が、グラスを指で器用に叩いてキーンという音を出して、自慢げにこれはクリスタルガラスだって微笑んでいた姿を思い出します。
次回は、鉛を使ったレッドクリスタルと鉛を使わないクリスタルガラス(クリスタリン)について、お話しします。
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