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51|グラスの歴史 日本のグラスメーカー、手造りグラス工場について 21

皆さん、こんにちは🎵

先週に引き続いて、日本のグラスマーケットに多大な影響を与え、グラスマーケットを大きく拡大させたカメイガラスについて、お話していきたいと思います。

 

手元にある一番古いカタログが1989(昭和64年・平成元年)のものです。

 

カタログを見ると、国内の10数社の手造り硝子工場や職人たち、加工工場とフランス・ドイツ・ハンガリー・ルーマニア・台湾・韓国など世界中のグラス工場から輸入していました。各工場やメーカーの造り上げたグラスだけでなく、カメイガラスとしてデザインして、各ソーシング先に製造委託し、加工や検品、セットアップなどファブレス企業として、メーカーポジジョンで商品企画、商品開発、卸・販売などを行っており、カメイガラスというブランドで幅広く展開しておりました、木本硝子はカメイガラスと比べ物にならない小さい会社ですが、カメイガラスのブランティング、商品開発、商品調達、企画アイデアと行動を学んで、木本硝子でしか表現できない世界観のグラスをプロデュースしております。

 

カタログに沿ってカメイガラスの商品と製作していた工場、職人を解る範囲でお話していきます。

トップページは、前回お話した復刻の薩摩切子です、薩英戦争でイギリス軍の艦砲射撃で壊滅され途絶えてしまった、薩摩切子を1985(昭和60)に復刻させました。現在の鹿児島の薩摩切子製作者は、カメイガラスからの流れで製作しているところが、少なくありません。グラスの生地は、大阪のアサヒガラスや千葉の山谷硝子で製作して、江戸切子職人や大阪の切子職人たちが切子細工を加工して、薩摩切子として販売しておりました。のちに、国内だけでなく海外の工場で製作された時期もあります。

 

大阪で製作されて物は、江戸切子とは称することができない為、カメイガラスは江戸ビードロと称し、藍と紅の2色の切子商品を展開しております、特に紅については金を使った金赤と呼ばれる、より高価な素材(生地)を使って製作しておりました。

 

長崎硝子のシリーズ名で展開しているアイテムは、吹きガラスで作り上げた、色ガラスに金箔を貼ったり、サンドブラストで加工して文様を表現しました、こちらの商品も大阪のアサヒガラスや千葉の山谷硝子で製作しておりました、どちらの工場かは定かではありませんが、お酒を注ぐちろりの製作技術は素晴らしいものです。

現在、このちろりを製作できる工場は、佐賀の副島硝子で、備前ビートロとして制作販売しております。

 

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