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57|グラスの歴史 日本のグラスメーカー、手造りグラス工場について27

こんにちは🎵カメイガラスが開発輸入していた、ハンガリー、ポーランド、ルーマニアの国々のグラス工場のお話をしていきます。

現在はほとんどの工場が倒産、廃業しており、当時の技術やデザインが残されているものは少なく貴重なものになってしまいました。

 

ハンガリーには、アイカクリスタルajka-crystalという工場がありました、ちなみにajkaは地名で、陶器で有名なヘレンドHerrendも、所謂ヘレンド村の陶器ですし、ajkaもアイカ村のグラスという感じになります。アイカは、ハンドメイドのクリスタルグラスと色被せグラス、職人によるハンドカットの技術が特徴で、細かいカットのクリスタル製のワイングラスを2000(平成12)ごろは、ペアで3500円~4000円と手ごろな価格で開発輸入販売して、結婚式の引き出物やプレゼント等、大人気のヒット商品でした。江戸切子に使われている色被せ硝子に、葡萄文様のカットを入れたグラスセットも、10000円前後で販売されて人気でした。その後、数年後には工賃などが上がり、ハンガリーのajkaから、ルーマニアにソーシング先の工場を変えて生産販売していました。AJKAクリスタルも数年前に倒産廃業してしまいました。

 

カメイガラスは、ドナウ川流域の手造り硝子工場から、作り出すグラスをCRYSTAL DONAUとブランディングして、商品開発と販売を積極的に行い、CRYSTAL DONAUブランドは、2000(平成12)前後は、三越・伊勢丹・高島屋・阪急などの全国の百貨店や専門店でコーナー展開をされ、HOYAクリスタルと合わせて、当時は日本のグラス絶頂期と言われています。

 

ハンガリーの隣のポーランドには、数多くのクリスタルグラス工場があり、おもにアメリカ市場にMIKASAブランドや各社のPBで大量に販売されていましたが、ソーシング先が中国・トルコなどに替わったため、KROSNO以外のスデティ、ビオレツタ、ザビレチェなどの工場はほぼ無くなってしまいました。

 

ルーマニアにも数多くのグラス工場がありました、首都のブカレストから国内便の小さいプロペラ機に乗って、数か所の工場を見に行きました、当時はあのチャウチェスク政権が崩壊した直後で、エイズも世界一流行っていて、衛生状態や治療設備もないため、イギリスやドイツから来る飛行機から、万が一のことを考えパイロットやCAは一切機外に出ませんでした。今から考えると、よくそんな時期にルーマニアに行ったもんだと思います。いずれの国もワインを醸造している関係で、硝子産業は盛んで、硝子瓶だけでなくグラスも数多く作っていました、人件費が圧倒的に安く、ドイツ・フランスの1/5程度と言われていました、また、さらに驚いたことに、そんな厳しいルーマニアに、ロシアから出稼ぎに来ていることでした。ロシアはルーマニアよりさらに厳しい状況だったと推測いたします。

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