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62|グラスの歴史 日本のグラスメーカー、手造りグラス工場について32

日本を代表するグラス問屋であったカメイガラスは、数多くの工場、メーカーなど国内外の取り組み先様から商品を仕入れ、カメイガラスの企画で商品も作っておりました。

 

越田クリスタル、ツゲガラス、アサヒガラスなどの手造り硝子工場とも取引しており、数々のグラスを販売しておりましたが、現在は全て廃業しております。残念ながら、私はこちらの工場には行ったことも無く、ネットで調べても情報が出てきません。業界の先輩方に聞いて、こちらにアップしていきますので、少しお時間をください。

 

千葉県船橋市でグラスを製造していた山谷硝子は、創業1892(明治25年)で、日本でも有数の手造り硝子工場で、大きな吹きものの花瓶から、小さいミルク入れなど多数のアイテムをたくさんの職人たちで、造り上げていた素晴らしい工場でした、こちらも残念ながら2000年代初期(平成12)に廃業してしまいました。

 

ソーダガラスだけでなく、クリスタルガラスも炊いており、色のバリエーションも多く、ある意味何でも作れる器用な工場でした、今は作家としてご活躍の黒川国昭さんはじめ、数多くの作家の皆さんを輩出しました。

 

江戸切子に使う、グラスが二重構造になった色被硝子や、グラスに色の粉末を塗して吹きあげたり、棒状にした硝子を吹き込んで線状のデザインを施したり、様々な技法を駆使してグラスを作り上げていました。

 

素晴らしい職人とたくさんの技法を支える生産設備が有っても、残念ながら山谷硝子も廃業してしまいました。

 

前にもお話しましたが、昭和30年代には、日本には500とも600ともいわれるほど、数多くの手造りグラス工場が東京、大阪などに数多くありました。労働環境は、3Kと呼ばれる、労働集約的な長時間労働の厳しい職場で、更にプラスして、グラスを1500度で溶かす溶鉱炉がありますから、暑さは半端でない。火傷や怪我も多かったです。それが、アメリカから導入した、オートメーションの製造機械によって、大量生産の時代に昭和40年代に入って行きました、大量にそこそこの品質で均一に生産できる機械に、職人の手造りのグラスが真正面から太刀打ちしても、全く敵いませんでした。その結果、みるみるうちにたくさんの手造りグラス工場が倒産廃業していきました、現在はご承知の通り東京都内でグラスを手造りで、作っている工場は僅か3か所しかありません、全国でも10件に満たない数まで減ってしまいました。

 

現在残っている手造りグラス工場は、機械で出来ないグラス例えば、0.9mmの薄さのグラス、多色展開のグラス、細い足のワイングラスなど特色のあるグラスを作り上げている工場が残っています。

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