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73|グラスの製造方法、成形方法、加工方法11

皆さん、こんにちは🎵約一か月近く海外出張に行っていたため、こちらのお話はお休みさせていただきました。今週から、復活してグラスの製造工程から、お話を続けていきたいと思います。

 

グラスの製造工程は、①原料の調合 ②溶解 ③成形 ④徐冷 ⑤仕上・検査 ⑥梱包・出荷のプロセスになります。①②についてお話してきました、③の成形について前回は宙吹きによる成形方法について、お話しました。

 

宙吹きは、吹棹と呼ぶ鉄製パイプの先に、熔けたガラスを巻き取って空中で吹棹を回しながら、ハサミや 洋バシなどの道具で形を整えて吹き上げます。

ガラスの吹き加減が難しく、冷えて固まってしまわないうちに吹き上げるには高度の技術を要します。主に花瓶などの成形に使われています。

 

今日は、手造り硝子の中でたくさんのグラスを造っている、型吹きによる成形について、お話していきましょう。型吹きは、造りたいグラスの金型をつくり、その金型の中に棹に巻き取ったガラス種を吹き込んで成形する方法で、宙吹きと比べて、成形も安定しており、生産数量も多く出来ます、コップやワイングラスなど、我々が生活の中で使われているグラスはほぼ型吹きによって製造されています。

 

型吹き(息を吹き込んで成形するのでブロー成型とも呼ばれています)の行程は、先ず1400度に達した原料は完全に溶解しています。これをグラスが巻き取りやすく、成形しやすい温度である、1200度ぐらいまで冷し 猫壺の入り口から吹き竿に溶けたガラスを少し巻き取ります。それを作業ベンチに運び、鉄リンというボール状の道具で形を整えた後に、息を吹き込みます。これが「下玉」と呼ばれる、第1層目のガラス玉です。これを冷ました後にもう一度、ガラス玉を炉のポットの中に入れて2層目を重ね巻きして、形を整えてガラスが柔らかいうちに、吹き竿から息を吹き込み、丁寧に金型に吹き込みながら入れて、膨らましていきます。

 

下玉から2層目のグラスを猫壺から巻き取ったグラスの形を整えていくのは、以前は濡れた新聞紙に手で持って溶けたグラスを回しながら形を整えていましたが、現在は新聞紙の質が変わったようでカーボン製の不燃布を使っている工場が多いようです。

 

職人が巻き取るグラスの量や、息を吹き込み方、力の入れ具合、角度や成形している工場の温度湿度によっても、グラスの厚みや風合いは変わってしまいます、職人たちは、同じサイズ・厚み・形になるように、一つ一つ丁寧に丹精を込めて息を吹き込み、成形しています。

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