19|グラスの歴史 木本硝子のチャレンジとグラス製造のお話2
木本硝子は、私木本誠一で三代目のガラス食器専門の問屋です。
問屋っていうと何か古めかしくて、中間搾取するようなマイナスイメージを持つ方がおられると思います。
問屋が要らない、問屋不要論が論じられていたのは、1960年代ごろからの流通革命により大量生産、大量消費、チェーン店化が進められてきた。このことからメーカーから小売店に直接商品を搬送するという事が可能となり、中間に存在する問屋は無用になるという考え方でした。だが実際には問屋が無くなる事で小売店が不利な状態になったり、問屋の方も新たな経営戦略やシステム・物流(ロジステック)構築を行っているため、問屋無用論が唱えられてから60年以上が経った現在でも問屋(商社・卸業者)は存在しています。
ちなみに私が学んだ明治大学商学部徳永ゼミは、まさしくマーケティング本家のゼミであり、徳永先生の下でマーケティングを学んだことが、現在の木本硝子に繋がっております。
ちょっと、学問的になりますが、では、なぜ今も問屋が残っているのか?
私は問屋という業態よりも、問屋が持つ機能に注目しております、
問屋とは、メーカーと小売業の間に位置し、メーカーより商品を仕入れ、小売業へと商品を提供しますそのための機能は大きく五つあります。
①需要と供給の調整
メーカーと小売業の間に立ち、需要と供給を調整する役割です。
メーカーにとっては、同じ商品を一度にまとめて製造するのが最も効率的なため、基本的には大量受注を希望する。しかし、小売業にとっては一度に販売できる量は限られているため、大量に発注すると過剰在庫・不良在庫のリスクが高くなってしまう。
卸売業が複数の小売業の注文を取りまとめることで、メーカーへの発注量を増やし、両者にとっての最適な注文量になるよう調整しています。
以下次回に続きます。
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