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33|グラスの歴史 日本のグラスメーカー、手造りグラス工場について3

こんにちは🎵前回までは石塚硝子/アデリアについてお話させていただきました。

今回からは佐々木硝子(当時)、現在の東洋佐々木ガラスについて、お話していきます。

 

佐々木硝子は、食器用ガラスメーカーの老舗で、食器用コップ類で業界トップでした。創業は工場でなく卸問屋として、1902(明治35)佐々木宗次郎が東京神田にランプ卸商佐々木宗次郎商店を創業しました。その後、親密なグラス工場から商品を仕入れ、全国各地に積極的に販売して業容を拡大していきました。

2代目の、佐々木秀一が1937年(昭和12年)3月に 慶應義塾大学経済学部して、家業の佐々木硝子店に入社しました、その後、戦前(時期は不明)に栃木県氏家に初めて自社の工場を設立したといわれています。1940年(昭和15年)後に特許を取得した、日本初のスクリーン印刷による加工生産を開始し、終戦後1947年(昭和22年)1月 佐々木硝子株式会社に改組し、ガラス食器の卸販売を東京都中央区日本橋馬喰町で始めた、1950年(昭和25年)9月 東京都墨田区に東京工場を建設し、自社としては本格的にガラス食器の人口吹製造、印刷加工をスタートさせました。

日本のグラス業界の大きなターニングポイントになった、東洋初のオートメーションタンブラー製造機械H-28マシンを1957年(昭和32年)2月に東京工場に設置した。これによりグラスがオートメーションで24時間生産され、均一で、ある意味品質も安定するグラスの製造がはじまり、その余波で数多く全国各地の手造り硝子工場が廃業、倒産の憂き目にあいました。

もう一つ特質すべき業界に大きな影響を与えたことがあります、1967年(昭和42年)に 食器用口部強化グラス「HS」ハードストロングの生産を開始したことです、グラスイコール割れやすい、扱いにくいという概念を拭い去る新商品でした、その後各社が同じような生産を始め、市場は過当競争になって行きました。

ちょっと先になりますが、後ほどグラスの製法/加工方法で、お話しますが、強化ガラスも世界的なものはグラス全体を強化した全面強化ガラスです、日本のみ口部強化という特殊なグラスが発売されています、簡単に説明しますと全面強化のほうが割れにくく扱いやすいです、ただしグラスにちょっとした傷や外部からの力がかかると、車の窓ガラスのように細かい破片になって割れます、その時に爆発したような飛散になり、当初けが人が出たため日本独自の基準となっているようです、海外では標準的な全面強化ガラスと日本のみの口部強化ガラス、海外のグラスが日本に入って来なくなるような、消費者保護を名目に、所謂非関税障壁として使われたのではと、私は素朴な疑問を持っております。

ハードストロングは凄い数を国内外で販売しており、飲食店の皆さんに佐々木ガラスのハードストロングと言えば通じる商品です。

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