64|グラスの製造方法、成形方法、加工方法2
皆さん、こんにちは🎵
先週は、北海道小樽・余市・積丹半島を楽しんで来ました。この時期は、バウンウニとムラサキウニの両方が食べられる、特別な時期です。ここ4年ほど、毎年この時期に雲丹まみれ楽しんでおります、新鮮なのでミョウバンを使わず塩水処理で食べます。このウニ食べたら普通のウニは食べられなくなります(笑)、私も一年分のウニを楽しんで来ました🎵
さて、グラスの加工方法の説明に先週から入りました、そもそも硝子って液体です。原材料を溶かし、ガラス状(液体状)にして、水あめのような状態からグラスの形を作っていきます。
その原材料からお話していきますね、原材料の種類によって、ソーダガラス、クリスタルガラス、ホウケイ酸ガラスなどに分けられます。
ほとんどのグラスはソーダガラスからできています、ソーダガラスの基本的な原料は、①珪砂 ケイシャ ②ソーダ灰 ③石灰石の3つです、これに強度を付けるための材料や色を付けるための材料を混ぜて、高温で溶かしてグラスを造ります。どれもあまり聞いたことが無いと思いますが、いずれも石や砂から取り出される「鉱物」で、案外と身近なものばかりです。
珪砂は、「石英」を砕いた砂です、二酸化ケイ素(Sio2)という物質のことで、シリカとも呼ばれ、硝子の主成分になります。公園や海岸の砂に含まれていて、砂の粒をよく見ると、透明できらきら光っているもの、それが珪砂です。グラスを造るときは、石英などを細かく砕いて使います、現在は、工業的な製造法で造られてもいます。石英の決勝が大きく成長して、六角形の柱のようになったものが水晶です、水晶を削ってグラスの原料にもなります。
ソーダ灰は、灰という名の通り元々は草木を燃やした灰を使っていましたが、現在は塩から作った、無水炭酸ナトリウム(酸化ナトリウム)を使っています、珪砂を溶けやすくする働きになります。ソーダ灰は、グラスを製造するときに使われるだけでなく、石鹸・洗剤や入浴剤の原料や、中華麺を柔らかくする「かん水」に含まれています。
石灰石は、ガラスを固まりやすくする役割になります。黒板に書くチョークにも使われている鉱物で、主に酸化カルシウムを含み、石灰岩から採取します。石灰岩は日本全国に分布しており、200か所以上の鉱山で掘り出されていました、山口県の秋吉台、岩手県の猊鼻渓などは、石灰岩を含む地形としても、有名です。
なぜグラスは透明なのでしょうか//ガラスの主な材料の珪砂は、光を吸収せず冬目度の高い鉱物です、更にガラスの材料は高温で溶けたときに、粒子と粒子の境目が無くなります。そして、溶けたガラスを冷やしてくと分子は寄り集まっただけで規則的に並ばない状態のまま固まります、すると中に入ってきた光が散乱することなく通り抜けるので、グラスは透明に見えるのです。
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