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30|グラスの歴史 木本硝子のチャレンジとグラス製造のお話13

イオンや高島屋・小田急などの百貨店との取組の辞退、売上が1/5になって、社員スタッフも10数名から3人に、私が社長になって苦しかった時代でした、会社存続のための苦渋の選択は、長年一緒になって働いてくれた社員たちをリストラしなければならない苦悩、

家に帰れば5人の食べ盛りを抱え、嫁さんは毎日必死に動いているなか、一人で考え一人で悩み自分で判断した、リストラであり生き残り策でした。

 

赤字垂れ流しを止める、出血を止めて次の成長戦略を考える、人も金も時間もない中、このときは本当に苦しみました、いまでこそこう書くことが出来ますが、当時は多分かなり病んでいたと思います()

 

この病んでいた私を救ってくれたのも友人たちでした、社長は泣き言は言えない、出来ない理由は必要なく問題課題を考えるもの、事業を縮小するリストラすることは、銀行や取引先には、なかなか思い切って言えない、そんな、にっちもさっちも行かない時に、仕事は全く関係ないテニスの仲間に、実はいましんどいんですと話したことが、気分転換と新しい発想になることのきっかけになりました、友人たちが何か提案やアドバイスをしてくれた訳では無いです、ただ私の悩んでいること悔やんでいることを聴いてもらっただけです、私の話を聞いてくれたことでたくさんの勇気と元気を貰いました。

この時に思いました、人に話すことがこんなに気持ち気分が変わるものかと。

精神的に、友人たちに助けてもらいました。

ありがとうございます

 

話は、ちょっと戻って百貨店との取組を辞退した中で、なぜ三越・伊勢丹との取り組みが継続できたのか??

伊勢丹は、皆さんご存じの通り超体育会系の会社で、本店が新宿三丁目と新宿から遠いので、いかにしてお客様をお店に来てもらうか、商品MDや広告など先進的にチャレンジしています、三越は創業350年の老舗百貨店で、取り組み先様も各カテゴリーで老舗が多く、伝統と格式を重んじております、一方呉服屋から日本初の百貨店になり定価販売・掛売無しなど新しいチャレンジも進めています。

 

そんな2社から、木本硝子はグラスの商品開発や品揃え等ご相談を頂き、それを真摯に提案してきました。それが木本硝子の次につながりました、伊勢丹・三越のアドバイス・アイデアによる新商品開発、食器売り場で日本酒を試飲してトリプリングのライフスタイル提案をする業界初のチャレンジ、様々な人とのつながりの拡大やメディア掲載などにより、2008年に大幅にリストラして、売上も1/5、社員数1/6にした会社が生き残ることになりました、ありがとうございます。

 

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