60|グラスの歴史 日本のグラスメーカー、手造りグラス工場について30
皆さん、こんにちは🎵
私事ですが、三人目の孫が4番目の次女のところで生まれました、母子ともに元気です。ご存じの通り、5人の子持ちですので、孫の数もネズミ算的に増えるのではと楽しみにしております(笑)
さて、今週はカメイガラスの取り組み先の一つである、山形県鶴岡市にある松が岡クリスタルの続きになります。
1961 年(昭和36年)に、クリスタルガラスの製品化に成功し、グラス食器専業メーカーとなり、市場で評価を受け国内外に幅広く販売していきました。特徴は、プレス成型に特化しており、クリスタルの透明な輝きと、丁寧なものづくりの姿勢です。
カメイガラスには、主に花瓶、灰皿、飲食店用の皿鉢の食器などを販売しておりました、クリスタルのプレス成型ですが、カラーバリエーションやグラスのふちを手作業によるあぶりで白くさせる技術で乳白色にしてグラスがあります。
カメイガラス以外にも、飲食店などの業務用食器をプロデュースしている、水崎硝子のグラスも松が岡クリスタルは製造しております。カットグラスのような文様デザインをプレス加工して製造したグラスや、皿鉢は高級割烹や飲食店、旅館などで人気です、国内だけでなく海外の和食・寿司店などでも使われています。
カメイガラスが倒産した後は、一部の商品はアデリア(前述)が型を引き取り、継続して松ヶ丘クリスタルの商品を販売しております、飲食店で使われると割れたときには基本同じものを購入します、そのためリプレイスメントと専門用語では言いますが、継続的に購入できることが、お客様である飲食店とグラスを扱う業者の暗黙の了解になります。
特に、高級店では一部のもしくは数個のグラスが割れても、元々使っている他のグラスが残っているため、補充は同じデザインのグラスを希望します。
ワイングラスやタンブラーなどは、同じようなサイズデザインのものがありますが、松が岡クリスタルなどの独特のグラスの場合は、同じデザインの継続性も重視されます。
また、アメリカで製造していたミルクガラスの Fire-King アイテムは、1986年(昭和61年)に生産を終了しています。その後、松が岡クリスタルでは、試行錯誤を重ね2011年(平成23年)から製造しております、大手取引先であるカメイガラスが倒産した後は、経営的にも苦労しておりましたが、近年陶器を扱う業者が出資して再スタートをしたようです。
全国的にも、手造りグラス工場が減っていく中、新しいチャレンジでグラスの製造を継続していただけることは、業界のみならずグラスをお使いになる消費者にとっても良いことです。頑張って欲しいです♪
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