40|グラスの歴史 日本のグラスメーカー、手造りグラス工場について10
皆さん、こんにちは🎵 毎年この時期は酒好きの友人たちと、酒蔵巡りを楽しんでおります、というのもこの時期は旅行の端境期なので、この時期に発売される大人の休日パスという超お得な切符があるからなんです。50歳以上と入会条件がありますが、会員になると年に4回ほどJR東日本の区間全線新幹線も含めて4日間乗り放題で、15270円とお得な切符です。 今回も、上野⇒秋田⇒盛岡⇒新青森⇒青森⇒弘前⇒五能線⇒能代⇒八郎潟⇒秋田⇒上野と5万円近く乗ってきました。こちらお勧めしますよ~年取って一番得した気分になります♪ 佐々木硝子と東洋ガラスといういわばライバル同士が、佐々木硝子の倒産と東洋製缶グループの食器への拘りなど、不思議な歴史の流れで2002年(平成14年)「東洋ガラス株式会社 ハウスウエア部門」と「佐々木硝子株式会社」が統合。「東洋佐々木ガラス株式会社」となり、千葉県八千代市に、最新のオートメーション設備とハンドメイド部門の両方を併せ持つ新工場「東洋佐々木ガラス千葉工場」が完成しました。 統合に際しては、リストラや一部商品の統廃合などの負の部分もありましたが、統合によってグラスの生産が順当に行われ、佐々木硝子の持つ技術・デザイン・マーケティングが継続することになり、グラス業界そして消費者やクライアントたちにとっては、朗報でした。 2007年(平成19年)には、鉛を含まない環境に配慮した新素材のクリスタルガラス「ファインクリスタル」を開発し商品化し、翌年にはイオン強化(化学反応による強化ガラス)のファインクリスタルを発売しました、これらは日本国内においては特許を取得しています。 佐々木硝子から受け継ぎ、継続的に販売してきた、国産初の食器用強化グラス「HS ハードストロング」が、2017年(平成29年)に発売より50周年を迎える。また、業務用強化グラスの定番として販売されている、「HS」製品が発売以来およそ8億個の販売レコードを達成しました、一つのシリーズで50年にわたり販売し続け8億個も販売したグラスは、日本では「HS ハードストロング」だけと思います。 その後、景気の低迷さらにはデフレの時代になり、低単価商品のウエイトが高くなり、100均ショップへの販売が拡大して、大量に販売されていきました、その結果業績が徐々に悪くなり、2基あったオートメーション用の窯を一基にして、生産量を減らしたほか、脈々と続いていた手造り硝子の製造を一部止めてしまい、職人も減らしてしまいました。 その結果、職人からの技術の伝承が出来ず、技術力の高く高品質なグラスの製造ができなくなり、高度化するマーケットの要望に応えられず、そして売り上げが低迷して、また製造ラインを縮小していくという、最悪な循環サイクルになっていると私は感じております。 高付加価値、高単価商品の生産こそが、日本の工場が生き残る方法かと、私は考えています。 東洋佐々木ガラスには業界のリーダーとして、未来を見据えて手造り硝子の技術の伝承と商品開発に頑張ってほしいです。